2009年 10月 10日
自然との共生
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伊東豊雄氏は”自然との共生”を建築のテーマに唱える。せんだいメディアテーク(上写真)は海藻のようにゆれた柱が数枚のプレートを支える。矩形空間の連続ではなく、不規則にレイアウトされた大きな柱でアクセントを加えられた空間は、どこか森の中に入り込んだ感覚を覚える。
TOD’S表参道ビルは、沿道の木々をそのまま模したファサードを備える。自然をシンボライズすることで、環境と人との調和を図る。
瞑想の森 市営斎場(上写真)は丘陵地のような天井を備える。オープン当初、一時的に解放したそうだが、誰しもこの曲面を体験したがったという。フンデルト・ヴァッサーは室内にこの曲面を施す。(参照:フンデルト・ヴァッサー 人間の尊厳の回復「平坦でない床」)
伊東豊雄氏は技術力があってこそ、こうした建築が可能になるという。自然と対峙するはずの技術が、自然との調和を促進させている。技術と自然のあるべき関係がここにはある。
by isoamu
| 2009-10-10 21:57
| 建築