自分を知ってもらうこと
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ある友人の名刺には「耳が不自由の為、ご連絡はFAXか、メールでお願い致します。」と記されている。聴覚障がい者は一見すると障がいを持っているように感じられないことから、このように自分から発信する必要がある。考えてみれば、こうしたことは様々な場面で応用されているのではないか。

マタニティマーク(上画像)をつけた妊婦に席を譲るシーンも、至る所で見かけるようになった。自分の状態を発信することで、周りが気配り方を知ることが出来る。
車いすユーザーが競い合うツインバスケット(参照:自分を知り、それを周りに伝えるということ)も、自らの特性を共有・合意することでゲームが進められる。障害の状態によってルールが変わるのだ。障害が重いアスリートは高さの低いゴールへのシュート権が与えられる。これにより上肢にも障がいを持つ重度障がい者でもゲームに参加することが出来る。
もう2年以上前になるが、あるデザイン会議中でのデザインワークショップで、サポートする側が「サポートする意思を表明するマーク」というアイデアが提案されていた。多くの外国人が訪れる観光地では「英語ができます」というマークをつけたボランティアがいるという。
「自分を知ってもらうこと」
コミュニケーションを誘発するきっかけとして、改めて考えてみてはどうだろうか。
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