2009年 05月 31日
ガイドラインの弊害 〜点字ブロックの敷設〜
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点字ブロックの景観に対する影響は、以前から議論のあるところだ。先日某大学の点字ブロックの”色”についての調査結果を伺う機会があったが、”敷設の仕方”自体にも大きな課題があるように思う。
この敷設の仕方(上写真)はどう考えても美しくない。私の視覚障がいをもつ友人は「誘導ブロックに沿って歩くと効率的ではない」という。大方、大回り、もしくは不条理に曲がらされるので、殆どあてにしていないという。(ホームの端など危険を知らせる警告ブロックの有用性は認めている)
おそらく国土交通省が定義したガイドラインに沿って敷設がなされたのだろう。しかし、ガイドラインが前提とする単純な施設設計は少ない。にもかかわらず盲目的にガイドラインに沿って敷設したがために、こうしたことがおこる。個々の案件ごと柔軟な対応ができないものか。
国土交通省では、この問題意識に対する議論の端緒についたと聞く。しかし類型化思考では決してこの問題は解決できないことを前提にして欲しい。
参考データ
・公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン
関連エントリー
・迷走する点字ブロック
・歩み寄り
by isoamu
| 2009-05-31 14:55
| 福祉