2009年 05月 06日
経験の連続
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世田谷ものづくり学校が企画提案したというファーマーズマーケット二子玉川(上写真)。1Fが野菜と園芸の直売所、2Fがカフェになっている。カフェでは地元の新鮮野菜を使用した料理が振る舞われ、またその場所を使って様々なワークショップ(料理教室等々)も開催されている。
今の景況感と日本の食料自給率の低さから農業が注目されているが、当然マーケティングの視点も肝要。しかし、農業の流通では、一定基準がクリアされていればどの業者も同じように扱われる。基準に沿って価格が定められ、パック詰めされていく。生産者が顧客の反応を得られるプロセスがない。顧客のニーズに合わせた品種を用意するためには顧客との接点が必要だ。
この施設では、素材の提供(野菜販売)だけでなく、その素材の楽しみ方(料理教室)、その素材の体験(カフェ)というように野菜を起点にした様々な経験が組み込まれている。カフェの料理がおいしければ、その素材を買いたくなるし、そしてその素材をどう料理したらいいのか知りたくなる。こうした顧客との接点から、生産者側に顧客ニーズをフィードバックできる。(ただ、実際は販売している野菜とカフェのメニューとにあまり連携はなかったようだが)
施設外観を覆うシェードは熱気を遮り、断熱効果が高いという。
by isoamu
| 2009-05-06 22:29
| ソリューション