2009年 04月 29日
従業員満足度
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最近、ソーシャル(社会)というキーワードをいろんなところで見かけるように思う。ソーシャルデザイン、ソーシャル消費、そしてソーシャルイノベーション(社会革新)、ソーシャルアントレプリナー(社会起業家)etc
先日のISL社会イノベーターフォーラムで主催者は「社会的な課題を事業で解決するというソーシャルイノベーション、ソーシャルアントレプリナーは、既にブームになっている」というから、よく見かけるというのも強ち嘘ではなさそうだ。
フォーラムでは大山 泰弘氏(日本理化学工業株式会社 会長)と海津 歩氏(株式会社スワン 代表取締役社長)の2名が招聘された。いずれも障がい者雇用で業績をあげている企業で、特に日本理化学工業はTV、書籍(日本でいちばん大切にしたい会社)など様々なメディアで紹介されている。
お二人の話は、心を揺さぶるものばかりだった。
会社のトイレ・壁などを蹴破ってしまう自閉症の社員がいたという。当然、両親は解雇を心配したが「出社時にきちんと働けないのは会社のパフォーマンスが悪いだけのこと」として決してクビにはしなかったという。また「障害者は今までほめられた事がない。だから出勤初日に必ずほめて可能性を引き出すようにする。単純作業でもほめてあげることで育つ。」「教えるのではなく引き出す。転ばぬ先の杖では社員は育たない」「企業のCSRとは、社員を仕事に”夢中”にさせること」「社員の得意・不得意をはっきり見極めて仕事を与える。障害者はそれがはっきりしていていい。逆に健常者の方が扱いにくい」「社員は一人一人違う、相手を信頼し、膝をづめでつきあう事」「人材育成のノウハウなんて、そんな体系化された物を信じてはダメ。愛をもって社員に真摯に向き合うこと」「経営者は正しい倫理感、そしてそれがブレない基軸力が大切」
そして「働くという字は、”人”のために”動く”という意味。人は人の役にたって幸せを感じるもの。ということは、会社は社員の働ける場を持続維持することが社会に対する使命」だと。障がい者1人の福祉施設終身費用(40年間分)は2億円にのぼるという。企業における障害者雇用は、障がい者に対する「社会保障費の削減」、そして少子高齢化に伴う就労人口獲得に向けた「人材活用」、更に、社員が幸せを感じる「職場の提供」という一石三鳥の活動だという。
いかにして社員が会社の中で活き活きと働けるか? それには社員の特性を見極め、本気になって対話すること。顧客満足度という言葉があるが、顧客の前に従業員の満足度を上げなければそもそもいい商品など出ようはずがない。従業員が会社のファンになってこそ、いいものづくりが出来る。そして結果として顧客満足度が上がる。顧客満足度の前に、従業員満足度の向上が会社の使命だと。
主催するISLでは、Social Entrepreneur of the Year in Japan(社会起業家の育成を目的とした表彰制度)を開催するという。海外の組織とも連携し、世界中の社会起業家を応援しようとするものだ。社会起業家(ソーシャルアントレプレナー)のためのポータルサイト(Social Ecoo)も登場している。そして障害者雇用の促進活動をしている企業(UDジャパン)もある。
さてあなたの会社の従業員満足度、いかがですか?
先日のISL社会イノベーターフォーラムで主催者は「社会的な課題を事業で解決するというソーシャルイノベーション、ソーシャルアントレプリナーは、既にブームになっている」というから、よく見かけるというのも強ち嘘ではなさそうだ。
フォーラムでは大山 泰弘氏(日本理化学工業株式会社 会長)と海津 歩氏(株式会社スワン 代表取締役社長)の2名が招聘された。いずれも障がい者雇用で業績をあげている企業で、特に日本理化学工業はTV、書籍(日本でいちばん大切にしたい会社)など様々なメディアで紹介されている。
お二人の話は、心を揺さぶるものばかりだった。
会社のトイレ・壁などを蹴破ってしまう自閉症の社員がいたという。当然、両親は解雇を心配したが「出社時にきちんと働けないのは会社のパフォーマンスが悪いだけのこと」として決してクビにはしなかったという。また「障害者は今までほめられた事がない。だから出勤初日に必ずほめて可能性を引き出すようにする。単純作業でもほめてあげることで育つ。」「教えるのではなく引き出す。転ばぬ先の杖では社員は育たない」「企業のCSRとは、社員を仕事に”夢中”にさせること」「社員の得意・不得意をはっきり見極めて仕事を与える。障害者はそれがはっきりしていていい。逆に健常者の方が扱いにくい」「社員は一人一人違う、相手を信頼し、膝をづめでつきあう事」「人材育成のノウハウなんて、そんな体系化された物を信じてはダメ。愛をもって社員に真摯に向き合うこと」「経営者は正しい倫理感、そしてそれがブレない基軸力が大切」
そして「働くという字は、”人”のために”動く”という意味。人は人の役にたって幸せを感じるもの。ということは、会社は社員の働ける場を持続維持することが社会に対する使命」だと。障がい者1人の福祉施設終身費用(40年間分)は2億円にのぼるという。企業における障害者雇用は、障がい者に対する「社会保障費の削減」、そして少子高齢化に伴う就労人口獲得に向けた「人材活用」、更に、社員が幸せを感じる「職場の提供」という一石三鳥の活動だという。
いかにして社員が会社の中で活き活きと働けるか? それには社員の特性を見極め、本気になって対話すること。顧客満足度という言葉があるが、顧客の前に従業員の満足度を上げなければそもそもいい商品など出ようはずがない。従業員が会社のファンになってこそ、いいものづくりが出来る。そして結果として顧客満足度が上がる。顧客満足度の前に、従業員満足度の向上が会社の使命だと。
主催するISLでは、Social Entrepreneur of the Year in Japan(社会起業家の育成を目的とした表彰制度)を開催するという。海外の組織とも連携し、世界中の社会起業家を応援しようとするものだ。社会起業家(ソーシャルアントレプレナー)のためのポータルサイト(Social Ecoo)も登場している。そして障害者雇用の促進活動をしている企業(UDジャパン)もある。
さてあなたの会社の従業員満足度、いかがですか?
by isoamu
| 2009-04-29 19:48
| ソリューション