ユニバーサルデザインの統合化
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1. FUNCTION(機能)
2. EDUCATION(教育)
3. OPERATION(運用)
JALなどでは、ヒューマンウェアと称して、社員の教育に取り組んでいる。実際、車椅子の友人と搭乗してみるとサービスの質が向上しているのを実感できる。EDUCATION(教育)の典型事例だろう。企業に限らず、市民活動でも共用品ネットの気配りアフリー(気配りとバリアフリーをあわせた造語)プロジェクトでは、様々な特性の方への気配りの方法を啓発しようとしている。
OPERATION(運用)はやっかいだ。特に、複数の事業体が関わる移動空間においては問題が顕在化する。実はここに着目したのが、国際ユニヴァーサルデザイン協議会の移動空間プロジェクトだ。複数の企業が、公益の立場で取り組む大変ユニークな活動だ。
いずれにせよ、日本のユニバーサルデザインは、私益(メーカー主導)と公益(官公庁・市民団体)それぞれで取り組まれているが、今後はそれらを統合する枠組みが求められてくるのではないか。