環境エネルギーの投資回収
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確かにCO2排出削減には効果的だが、そもそも太陽光発電を製造するためのエネルギー消費にも目を向けておくべきだろう。その指標としてエネルギー・ペイバック・タイム(EPT)というものがある。システムの製造から廃棄に至るライフサイクルを通して投入させるエネルギー量(機械や装置の製造から運用に必要なエネルギー)が、システムによって発電されるエネルギーにより回収されるまでの期間を示す。
NEDOのサイトには、年間の生産規模が100MWの場合「1年〜1.5年」と試算されている。恥ずかしながらこの規模のイメージが全くつかないが、一般家庭の消費電力でみると4〜5年かかると言われている。また、そもそもの導入費用の回収には20年以上使用する必要があるという。

大江戸リサイクル事情
石川 英輔 / 講談社
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大江戸リサイクル事情(上リンク)では、江戸時代における必要な動力のほとんどが人力、および水力で賄われていて、EPTが限りなく「0」であったという。