もう少し踏ん張れないか
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先日訪れた清澄白河の商店街。すっかり寂れてしまって取り壊し寸前のようにも思える。しかし、よく見るとそれぞれの軒先に個性が見えて、繁忙時にはそれなりに楽しい雰囲気があったのではないか。ある統一感の中での個性は好ましい。対象にすること自体、適切でないかもしれないが、欧州(以下オランダ町並み)と比較してみる。

スケールといい、重厚感といい、観光地としての価値が存在する。

オランダには、この軒先をリデザインした新興住宅街がある。同じスケール感の中に意図的に個性を出していて、見ていて楽しい。日本も、簡単にスクラップせずに、もう少し踏ん張って使い続ければ、きっと人を呼べる町づくりが出来ると思う。最近はどこの駅を降りても同じ風景でデジャブに襲われることしばしば。どこかで見たようなでかい箱を作っての町づくりは、もういい加減やめてはどうだろうか。