2009年 02月 11日
裁判員制度とプレゼンテーション
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先日、たまたまお話しした弁護士の方は裁判員制度を反対されているという。ご存知の通り、裁判員制度というのは一般の方が判断/採決をするというものだが、弁護士もしくは検事のプレゼンテーション(説明の仕方)が判決に大きく影響するという。最近は法廷にも大型モニターが設置されているそうだが、通常のオフィスワークでされているパワーポイントでのプレゼンが展開されているのだろう。
そもそもプレゼンテーションというのは、伝える側の意思(目的)によって、結論をコントロールするものだ。プレゼンテーションの流れは、最初に伝えたい目的/結論を設定し、それに向けて(それにあった)客観情報を収集し論旨を構築していく。逆に言えば、目的に沿わない客観情報は、あえて伝えないようにするのがプレゼンの定石だ。依ってプレゼンというのは、事実をそのまま伝えるのではなく、伝えたい内容に応じて情報を操作しているともいえる。
こうして考えると、プレゼンテーションの内容によって”正義”が”悪”とまで印象が変わってしまうことがあるということだ。裁判員制度にそった模擬法廷も行われているそうだが、被告人の印象(服装、人相、態度)でさえ判決が大きく影響するという。ここに彼女が裁判員制度に反対する背景がある。
強力な可視化能力をもって、伝えることをコントロールできるデザイナーは、いわばマインドコントロールさえ出来る可能性をもっているともいえる。先のエントリーでも述べたがデザイナーに倫理観が必要な背景がここにもある。(ちょっと論旨の飛躍があるか)
現在、弁護士間でプレゼンテーションの方法論についての議論が盛り上がっているそうだ。個人的に興味があると伝えたところ、機会があればその場に呼んで頂けるとのこと。実現した際には本ブログで紹介します。お楽しみに
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そもそもプレゼンテーションというのは、伝える側の意思(目的)によって、結論をコントロールするものだ。プレゼンテーションの流れは、最初に伝えたい目的/結論を設定し、それに向けて(それにあった)客観情報を収集し論旨を構築していく。逆に言えば、目的に沿わない客観情報は、あえて伝えないようにするのがプレゼンの定石だ。依ってプレゼンというのは、事実をそのまま伝えるのではなく、伝えたい内容に応じて情報を操作しているともいえる。
こうして考えると、プレゼンテーションの内容によって”正義”が”悪”とまで印象が変わってしまうことがあるということだ。裁判員制度にそった模擬法廷も行われているそうだが、被告人の印象(服装、人相、態度)でさえ判決が大きく影響するという。ここに彼女が裁判員制度に反対する背景がある。
強力な可視化能力をもって、伝えることをコントロールできるデザイナーは、いわばマインドコントロールさえ出来る可能性をもっているともいえる。先のエントリーでも述べたがデザイナーに倫理観が必要な背景がここにもある。(ちょっと論旨の飛躍があるか)
現在、弁護士間でプレゼンテーションの方法論についての議論が盛り上がっているそうだ。個人的に興味があると伝えたところ、機会があればその場に呼んで頂けるとのこと。実現した際には本ブログで紹介します。お楽しみに
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by isoamu
| 2009-02-11 22:31
| プレゼンテーション