裁判員制度とプレゼンテーション
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そもそもプレゼンテーションというのは、伝える側の意思(目的)によって、結論をコントロールするものだ。プレゼンテーションの流れは、最初に伝えたい目的/結論を設定し、それに向けて(それにあった)客観情報を収集し論旨を構築していく。逆に言えば、目的に沿わない客観情報は、あえて伝えないようにするのがプレゼンの定石だ。依ってプレゼンというのは、事実をそのまま伝えるのではなく、伝えたい内容に応じて情報を操作しているともいえる。
こうして考えると、プレゼンテーションの内容によって”正義”が”悪”とまで印象が変わってしまうことがあるということだ。裁判員制度にそった模擬法廷も行われているそうだが、被告人の印象(服装、人相、態度)でさえ判決が大きく影響するという。ここに彼女が裁判員制度に反対する背景がある。
強力な可視化能力をもって、伝えることをコントロールできるデザイナーは、いわばマインドコントロールさえ出来る可能性をもっているともいえる。先のエントリーでも述べたがデザイナーに倫理観が必要な背景がここにもある。(ちょっと論旨の飛躍があるか)
現在、弁護士間でプレゼンテーションの方法論についての議論が盛り上がっているそうだ。個人的に興味があると伝えたところ、機会があればその場に呼んで頂けるとのこと。実現した際には本ブログで紹介します。お楽しみに



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