サスティナビリティと江戸時代
|
出展元:手ぬぐい(文筆家 君野倫子) 2009/02/06 産経新聞
江戸時代から伝わる生活用品は、リユースの観点で各方面で注目されていますね。そういえば、MUJIAWARD 02の大賞もまさしくこの考え方でした。
「ものの「その次」に気持ちが動くバスタオルです。タオルは日々の汚れを引き受け、少しずつ傷んでいきます。「その次があるバスタオル」は、その変化に応じてバスタオルからバスマットへ、それから雑巾、ウエスにとサイズを小さくしながら永く使えます。切ってもパイル屑が出ない地織りが全面に縦横へ走り、それはハサミを入れる道しるべと、その次をイメージさせる長方形のモジュールを成し、Re-useを誘発します。」
出展元:MUJIAWARD 02結果発表
「船橋洋一氏(朝日新聞主筆)は日本はエコに関して既にパイオニアであり、この領域こそリーダーシップをとっていけるだろうという。最近のハイブリットカーは言うに及ばす、古くは江戸時代のエコ生活(鎖国による自給自足生活がそうさせたという論旨がある)は世界中から注目されていると聞く。そして日本発である京都議定書は国家間の環境問題において必ず出てくるキーワードだ。因みに日本のエネルギー消費率は、米国に対して2倍、中国に対しては8倍も効率的なのだという。」
出展元:世界情勢とデザイン(イソムラ式)
「(江戸時代の鎖国下における)自給自足は、庶民に独特の”道具観”を与えたのかもしれません。例えば「鯨尺の法則」に紹介されている「無駄な装飾を廃しリフォーム・リサイクルが容易な道具」また「狭い建屋にあわせてコンパクトに収納・モジュール化させた道具」などは、自国の資源を有効に使う思想が根底にあったから生まれたのでしょう。」
出展元:日本の美意識を残像に終わらさないために(イソムラ式)
エコロジーを進めるにあたり、江戸時代の生活を振り返ろうとする考えは多いですね。これからの世界規模でのサスティナビリティ社会の実現に向け、日本の役割は大きいのかもしれません。



応援のクリックを!
TOP画面はコチラ