2008年 07月 13日
手話 ~人生の始まりから終わりまで~
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Baby Signというのをご存知だろうか?
以前このブログでも紹介したが、まだ言葉が話せない赤ちゃんとのコミュニケーションをハンド・サインで行うというものだ。お母さんにとって、乳幼児の育児は子供との意思疎通が難しく大変なストレスになるという。ハンド・サインで意思疎通が出来ると、お母さんのストレス軽減と、更には子供がコミュニケーションの楽しさを知り、言語の習得も早くなるという。
UDジャパンが発行している「0歳からの手話」(上写真左)は、Baby Signと目的は一緒だが、”手話”を使わせるというもの。実は、Baby Signと手話は同じハンド・サインでも表現が多少異なるらしい。
近日中にUDジャパンは「サポート手話」(上写真右)を上梓する。介護の現場で、耳の遠くなった高齢者に大声で話しかけるはよくある光景だ。しかし大声で話すと、どうしても顔が強張ってしまう。また相手の耳元に話しかけるわけだからFace to Faceとはならない。なにかギクシャクした印象のコミュニケーションになる。
そこで、手話であれば耳の遠くなった高齢者とも、大声を張り上げずにコミュニケーションが出来る。更に、手話を相手に見せるため、自然にFace to Faceのコミュニケーションが可能となる。そんな手話の使い方を提案するのが「サポート手話」だ。
もし、0歳から手話を使っていれば、高齢になって耳が遠くなった時に、また使うことができる。言語を習得していないときに手話、そして言葉が聞こえなくなったときに手話、というように人生の始まりと終わりに活用できる。
ただそれまでの間でも使う機会はあるだろう。聴覚障がい者とのコミュニケーションは当然だが、言葉を発することが出来ない場面で活用できるのではないか。限られたシーンではあるが、スキューバダイビングなど水中でのコミュニケーション。また、風邪などをひいて声が出ないとき。そして公演・会議など声を出してはいけない場面でこっそり・・・ などなど様々なシーンでの活用が可能だろう。
「手話」 ~人生の始まりから終わりまで~
手話は何も聴覚障がい者のためだけのツールではない。
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by isoamu
| 2008-07-13 22:28
| 福祉