思考の外在化
|
ここでの問題意識として身体感覚(直感・本能・感覚)の欠落があげられる。デザイン系学校で教鞭をとっている友人の一人が、最近の若者の”経験の少さな”が気になっているという。ネット情報で経験した気分になるという”経験の外在化”がおこっているということか。(円高と燃油サーチャージの低価格化の影響か海外旅行は増えているようだが)行き過ぎれば、自己の希薄化が進行する。
ある講演で黒川雅之氏は「人間は何かを探求したいときに外を見てはダメ。大きな概念の中に小さな概念があるのではなく、小さな概念の中に大きなものが入っている」という。マーケティング情報に頼り過ぎる思考も考えものだ。いや当然客観情報は踏まえた上だが、最後は自分自身の中に答えがあると考えたい。